理事長あいさつ
鈴鹿享栄学園は、「誠実で信頼される人に」を建学の精神とし、生徒一人ひとりが輝く魅力ある学校づくりを目指して、教育改革、経営改革に取り組んでいます。
教育改革にあっては、不透明と言われるこれからの時代にたくましく生きていくのに十分な知識・技能を基盤に、思考力・判断力・表現力等の能力、主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度を育むことを目指しています。
具体的には、平成29年4月に県内初の中等教育学校を設置し、より高みを目指した6年制中高一貫の学校づくりに取り組んできました。また、令和2年度から、鈴鹿高等学校は3つのコースを大きく改革し、特色ある魅力的な教育の実現に取り組んできました。
経営改革としては、この教育改革をしっかり支え推進するために、平成28年度から3カ年にわたる「教育環境整備事業」を計画し、平成29年度には、ラーニング・コモンズを備えた図書館「情報メディア教育センター(EMC)」や武道場の建設を行いました。また、平成30年度には、既設校舎の改修、学内にコンビニエンスストアやイートインスペース「アコール」の設置を行いました。
特に、EMC(情報メディア教育センター)は、ICT機器の充実、アクティブラーニングの環境整備、自習スペースなどいわば静と動を併せ持つ図書館機能を備え、授業、講演会、説明会、読書、自学自習、生徒のグループ活動等に有効に活用されています。
また、より一層の充実を目指して、令和2年度に、新たに「鈴鹿享栄学園中期計画(6カ年計画)」を策定し、同年度には、GIGAスクール構想に基づき、生徒用タブレットの充実、キャンパス内のどこでもインターネットに接続ができるWi-Fiの設置、EMCや「アコール」にも、複数の生徒が同時にプレゼンテーションできるモニター型の電子黒板の設置などICT環境のさらなる整備を行いました。
令和3年度は、ハイスペックのノートパソコンを全教員に配付し、ICT教育の新しいステージと位置づけ、情報収集、研修、研究、実践に取り組んでいます。
さらに、クラブ活動の活性化を図り、生徒の自主的な活動を奨励するために環境整備や支援を行ってまいります。令和元年度には、高等学校の自然科学部の活動が環境大臣賞を、中等教育学校の自主的な活動グループSOMが内閣総理大臣賞等を次々に受賞するなど両校ともに大活躍しました。また、令和3年度は、高等学校女子剣道部が、インターハイで3位に輝く快挙を挙げました。今年度もコロナ禍を乗り越え、様々な面における生徒諸君の活躍を期待し楽しみにしています。
今年度は、高等学校がコース改革3年目、中等教育学校が改革6年目と両校が完成の年度を迎えます。年度末には、各校の成果と課題を検証します。今後も、生徒、保護者、地域の方々の本学園に対する満足度が向上し、在学中はもとより、卒業後に本校で学んだことを誇りと思っていただける学校、持続可能な学校を目指して教育改革および経営改革を続けてまいります。 皆様のご理解とご支援を心よりお願い申し上げます。
令和4年4月1日
理事長 渡辺 久孝