お知らせ
News

2025.7.28

学校生活

英語模擬国連(JEMUN2025)への参加

7月19日(土)から21日(月)にかけて、近畿大学にて開催された「JEMUN2025(英語模擬国連)」に、本校の生徒が参加しました。
本校からの参加は今年で3回目となります。
今年度は、6年生の村岡紗羽さんが「ウガンダ大使」として本会議に臨みました。
「教育4.0〜学習におけるデジタル革新〜」をテーマに、これからの教育の在り方について、3日間にわたって英語で議論を交わしました。
各国大使の立場や考えを尊重しながら、意見の調整と合意形成を目指して話し合いを進めました。
その成果が高く評価され、村岡さんはDiplomacy Award(ディプロマシー賞)を受賞しました。
Diplomacy Awardとは、他者と協力しつつ議論を円滑に進めた人に贈られる賞です。
高校の部では、全参加者のうち2名だけが選ばれた特別な賞です。

以下に、参加した村岡さんへのインタビューを掲載します。

― 1日目はどのようなことをしましたか?
1日目は、まず各コミティーグループで自己紹介を行いました。
この時点では国の大使としてではなく、一個人としてお互いを知ることが目的でした。
その後、地域ごとのグループでも自己紹介をし、次に国の大使としてのプレゼンテーションを行いました。
各国の紹介は、事前に準備してきたスライドを使って発表しました。
プレゼンテーション終了後は再びコミティーグループに戻り、解決案の下書きを作成し始めました。
大まかなアイデアを出し合ったところで、1日目の会議は終了しました。
また、JEMUNでは1日目の夜に毎年パーティーが開催されます。
今年はシェラトンホテルで行われ、音楽に合わせて踊ったり、バイキング形式の夕食を楽しんだりしました。

― 1日目を終えての感想は?
1日目はとにかく、とても楽しく充実した一日でした。
新しい人たちと出会い、自己紹介を通して打ち解け、すぐに友達になることができました。
中でも、意見を出し合いながら一緒に一つの解決案を作り上げていく過程は非常に刺激的で、多くの学びがありました。
夜に行われたパーティーもとても印象に残りました。
昨年よりも規模が大きく、非日常的な華やかな雰囲気の中で、音楽や食事を楽しみながら多くの素敵な思い出をつくることができました。
全体を通して、交流・学び・楽しさが詰まった素晴らしいスタートとなり、これからのJEMUNの活動への期待がさらに高まりました。

― 2日目はどのようなことをしましたか?
2日目の午前中は、前日に書き始めた解決案の下書きを仕上げる作業から始まりました。
前日に書いた解決案を見直しながら、不自然な表現や内容を削除・修正し、より分かりやすく、説得力のあるものになるよう調整しました。
また、初日には思いつかなかった新しい解決策も2つほど追加し、案全体の完成度を高めることができました。
その後、地域グループで集まり、他のコミッティーグループが作成した解決案を読み、改善点や修正すべき点を探して、提出しました。

― 2日目の感想は?
前日に大まかな内容をまとめておいたおかげで、午前中は解決案をスムーズに完成させることができました。
しかし、午後に行った他のコミッティーの解決案に対する改善点の提出では、時間がやや足りないと感じました。
さらに、他のコミッティーがどのような意図で解決案を作成したのかを理解するのは簡単ではなく、内容を正確に読み取るのに苦労しました。
それでも、地域グループ内で意見を出し合いながら丁寧に話し合いを進めることで、多くの有意義な改善案を提出することができたと思います。
難しい作業ではありましたが、最後に全てを終えたときには大きな達成感を感じました。

― 3日目はどのようなことをしましたか?
3日目は、前日に提出した改善点の確認から始まりました。
確認が終わると、他の大使全員に対して、自分たちの地域グループが提出した改善点を紹介しました。
その後は、それぞれのコミティーグループに戻り、提出した改善点の理由を説明しました。
説明を受けた各グループは、それらを承認するか拒否するかについて話し合いました。
すべてのグループが結論を出した後、その結果を全体に向けて発表しました。
拒否された改善案については、その場にいる全ての大使で議論を行い、最終的には投票によって承認の可否を決定しました。
そして最後に、承認された改善案をもとに修正された最終的な解決案を、全員で投票して承認するかどうかを決めました。
こうして、カンファレンスは終了しました。
締めくくりとして、JEMUNに参加した全員が集まり、クロージングセレモニーが行われました。
プレゼントの抽選会や表彰式もあり、3日間にわたるJEMUNは無事に終了しました。

― 3日目の感想は?
カンファレンス3日目は、3日間の中で一番楽しい一日でした。
改善案についてさまざまな意見が飛び交い、最も活発に議論ができた日だったと思います。
意見がぶつかり合う場面もありましたが、雰囲気が悪くなることはなく、皆が前向きな姿勢で議論していたので、とても気持ちの良い時間でした。
クロージングセレモニーでは、ありがたいことに「ディプロマシー・アワード」をいただくことができました。
昨年参加した際には受賞できず悔しい思いをしたので、今年受賞できて本当に嬉しかったです。
最後まで新しくできた友人たちと楽しく語り合い、多様な意見に触れることができ、とても充実した一日でした。

― JEMUN2025に参加しての全体の感想を教えてください。
この3日間は、私にとって様々な意味で非常に有意義な時間でした。
模擬国連を通して、テーマであった「デジタル教育」について深く理解することができたのはもちろん、それだけでなく、それに間接的に関係する多くの世界的な問題についても議論することができました。
また、解決策や改善案を提案・議論する際に、他の参加者と意見が合わないこともありましたが、それも新たな視点として捉えることで、自分にはなかった発想を見つけることができました。
そして何より、今回新たに出会った人々との関係に心から感謝しています。
このJEMUNでは、新しい人との出会いはもちろん、昨年のJEMUNで知り合った友人と再会する機会でもありました。
昨年はあまり話す時間が取れなかったのですが、今年はたくさん話をすることができ、とても貴重な時間を過ごせました。
3日間という短い期間でしたが、その中でできた友情は、私にとってかけがえのない大切なものとなっています。
あっという間に感じた3日間でしたが、一瞬一瞬がとても楽しく、実り多い時間でした。