11月６日（日）に、鈴鹿川水系のネコギギ個体群の補強として、今年の夏に鈴鹿高校で誕生したネコギギ稚魚 503 個体と、系統保存個体（親魚）５個体を放流しました。

2017年に亀山市と鈴鹿享栄学園で飼育協定を締結してから６年目となりました。
放流場所と放流個体数については、専門家のご指導のもと慎重に検討され、今年は６か所に分散させて放流しました。

今年は、３回の交配で多くのネコギギが孵化しました。
まだまだ雌は頑張れそうでしたが、稚魚の飼育は非常に大変なので、交配はそこまでとしました。
そして、普通は、ネコギギの雄と雌をペアリングすると、雄が雌を徹底的に攻撃するので、雌が命の危険にさらされます。しかし、これまでの私たちの研究の甲斐あって、狙った日に交配をさせることができたし、雌はほぼ無傷で、負担を最小限にすることができました。

７月下旬に誕生し、放流時の稚魚の標準体長は 38.6±3.1 mmでした。
毎日、水替えと餌やりを丁寧に続けて、すくすくと育ちました。

19人の部員で、毎日同じことを繰り返し、本当によく頑張りました。
今回放流した稚魚503匹、、、。
もぬけのからになった部室は、さみしい雰囲気になりました。
野外調査でいっぱい再会できることを楽しみにしています。

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