特進コースは、名古屋大学・三重大学を中心とした国公立大学や難関私立大学の現役合格を目指します。学力の養成はもちろんのことですが、学びの持続性を重視し、卒業後の進路や社会に出ても学び続ける生徒を育成します。
今後の社会変化に対応して学びを持続させるには、「知識」や「技能を身に付けている」だけでは対応できません。それらをベースとしながらフル活用する、「知恵を絞る」ことが大切だと考えています。どのような状況下に置かれても固定観念にとらわれず、自ら考え、自分なりの答えを出す生徒を育てます。
「グローバル」というと英語教育だけが取り上げられがちですが、ステップとしては、文化理解・他者理解も必要です。そして、言語や文化のみではなく、ダイバーシティへと視野を広げれば、日常生活の中でこそ養われていくと考えています。いかなる状況においても周囲の他者を思いやり、「多様な社会の繋がりの中での自分」という考え方を大切にする生徒を育てます。
よく、「成功体験を積むことが大事」という言葉を耳にしますが、成功の裏には数多くの試行錯誤と失敗があるはずです。「いい加減」「さぼる」などは許しませんが、それ以外に関しては、大変なことに挑戦し、どんどん失敗してほしいと思います。「成功」の定義は難しいですが、学校生活を通じて、必ず生徒たちの頭に、体に、心に残る教育活動を展開します。
僕は特進コースのキャラクター「ひまリオン」。まずはこちらの動画から見てください! 右のQRコードを読み取り、右端の黒枠の画像にスマホをかざすと、ARコンテンツが見られます。
全館Wi-Fi完備、全教室に電子黒板を設置。また生徒自身がICTツールを使いこなせるように、協同・協働学習のためのスタディルームや、表現力を高めるためのプレゼンルームなどを活用して、日々の学習に取り組みます。
「特進」という名前や、1クラスであることに不安を感じるかもしれませんが、「安全・安心・充実」もコースのモットーです。少人数だからこそ教員の目線から外れることはありませんし、定期的な学校生活アンケートや面談の実施など、一人ひとりの学校生活を大切にした教育を行います。
1年次の「データサイエンス」の授業では、仮説を立て、データに基づいた客観的な分析力、判断力、表現力を養います。
「自主性」を育てることも特進コースでは重視しています。例えば、校外研修(遠足)や単語テストの回数や内容、席替えや授業以外での講座の内容など、自分たちの考えや要望をまとめて学校生活に反映させています。
皆さんは“Virtual”(仮想)という言葉を聞いたことがありますか? ゲームや動画などでVR(仮想現実)を体験したこともあるかもしれません。そういうことが可能になった現代だからこそ、特進は「実際」にこだわった様々な活動にチャレンジしています。
特進コースでは、地域との協働・実践的な教育展開のために「アドバイザリーボード」を設置し、コースの取り組みについて意見や助言をいただいています。
「人工知能(AI)で仕事がなくなる」と言われています。しかし、AIはマニュアル通りの単純作業が得意ですが、創造的な仕事は苦手です。すなわち、創意工夫によりイノべーション(新結合)を起こすことはAIには難しく、人間がすべき仕事です。皆さんには、どのような職業に就く場合にも、論理的な思考方法を身につけ、AI・データ時代をリードするイノベータになっていただきたいと思っております。
鈴鹿医療科学大学 医用工学部 医療健康データサイエンス学科
学科長・教授 鶴岡信治
今の日本は少子高齢化と東京への人口集中で、多くの地方は苦しんでいます。鈴鹿も例外ではありません。また、コロナ禍で 地方の経済は傷つき、多くの人が生活に苦しんでいます。しかし、鈴鹿は新名神高速道路も開通し、リニア中央新幹線の駅が亀山にできる予定であり、その発展の可能性は計り知れないものがあります。皆さんには人間としての誠意を忘れず、自分自身で多くのものを見聞きし、考え、判断して郷土の未来を考えていただきたいと思います。これからの鈴鹿の姿を鈴鹿商工会議所と一緒に考えてみませんか。
鈴鹿商工会議所 専務理事内藤俊樹
鈴鹿市における福祉の問題は様々です。今や4人に1人が65歳以上という高齢化社会に加え、社会への生きづらさから、不登校になったり、家にひきこもりがちになってしまう児童の問題などがあります。そのような福祉の問題を解消していくためには、特にこれからの未来を担う皆さまの力がとても大切です。皆さまと一緒に地域に出て、福祉の問題の解消に向けた活動ができればと思っております。
鈴鹿市社会福祉協議会 鈴鹿市社会福祉協議会
菅井北斗
2期生も入学し、ようやく後輩もできた1期生(2年生)。1年間の高校生活を経た彼らの率直な学校生活についての感想を、動画や、生徒自身で作った「特進コースパンフレット」でご覧ください。